古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

週刊プレイボーイさんの取材を受けました

毎号、大変けしからんグラビアと硬派な連載記事が持ち味、サラリーマンの愛読誌としておなじみの『週間プレイボーイ』さん。

今日発売号の「『セカンド童貞』を捨てる10の方法」という記事で「20代、30代の恋愛事情に詳しい婚活アナリスト」という極めて胡散臭い肩書(笑)で取材を受けました。

「婚活廃人」「そ、そうだったのか!? 真実のニッポン」といった強力連載陣(いつも読んでます)の向こうを張った当記事。いかがでしょうか。

webにも抜粋した記事が載っておりますので是非ご覧ください。

週プレ内サイト:

5年以上性交渉ナシの“セカンド童貞”が増えている! - ライフ - 週刊プレイボーイのニュースサイト - 週プレNEWS

Yahooニュースにも配信されております(内容は同じです):

5年以上性交渉ナシの“セカンド童貞”が増えている! (週プレNEWS) - Yahoo!ニュース

 

この辺のエントリの影響かも。

無限拡散する童貞 - 古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

「専業主婦批判」という既得権批判:書評『日本の男を喰い尽すタガメ女の正体』

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「ビジネスメディア誠」の記事「『結婚生活ってどうなの?』と妻に本気で聞いてみた 」が更新されたのでサブノート的エントリでも。

今回の元ネタになったのは『日本の男を喰い尽すタガメ女の正体』でした。

なかなか面白い本だったので今回はその書評でも。

日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体 (講談社プラスアルファ新書)

日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体 (講談社プラスアルファ新書)

 

 タガメとは田んぼに生息してカエルの生き血を吸う昆虫。高度成長期以後、日本の各地から田園風景が消える中、タガメの魂は女性たちに宿り、無抵抗な「カエル男」を箍(タガ)にハメて搾取している。すなわち「タガメ女」は「箍女」でもある。気鋭の研究者が、自らの研究過程やゼミ生からの証言をもとに、「専業主婦」「家事手伝い」という姿で女性が現代日本を支配する特異な現象を、ユーモアを交えて実証する。

〈amazonの内容紹介より〉

この本は色々と言い訳していますがその実質はタガメ女=専業主婦批判の本です。

実は今「婚活論壇」では「専業主婦批判」がブームです。「専業主婦はタガメ女だ」に限らず、「専業主婦志望だから結婚できない」「専業主婦を養える男は3.5%しかいない」等々。よって、その視点自体に特に目新しさはありません。

タガメ女」の類型にしても、「安定」した職種の男性との結婚を望み、結婚したら郊外の一軒家かマンションで35年ローンを組んで夫を縛り付ける。さらにはお小遣い性で夫への支出をギリギリまで押さえる一方で(この様子が「タガメ女」たるゆえん)、自分は専業主婦としていかに家庭を守っているかをアピールし、ママ友との見栄の張り合いとデパートでのブランドショッピングに精を出し、イベントと「約束」とディズニーランドが大好きで、投資より定期貯金に励み、携帯はスマホよりもガラケー等々……。まるでネットの「まとめサイト」に登場する「スイーツ(笑)」や「結婚するとこうなる」系のテンプレに登場しそうな人たちです。タガメ女~』内ではドラマ『半沢直樹』の半沢直樹・花夫妻が典型的な「タガメ女・カエル男」カップルだとされています。

 

では、この本が変わっているのはどんなところでしょうか。

 

それは、タガメ女に搾取されるカエル男を被害者ではなく、一種の共犯関係だと考えているところです。つまり、ここで批判されているのは単なる専業主婦制度だけではなく、これまで専業主婦制度が支えてきた「正社員中心・年功序列・終身雇用」といった、「いわゆる日本的な会社社会」そのものなのです。

 

これまで専業主婦や「正社員中心・年功序列・終身雇用」といった個別の制度を批判した本はそれこそ枚挙にいとまがありませんが、これらの補完関係を明らかにし、専業主婦批判、という我々がいかにも好みそうなネタを使って批判している。この構成は極めて見事としかいいようがありません。

 

ただ、これは他の専業主婦批判の本も同様の弱点なのですが、専業主婦なのか共働きなのか、というのはそれぞれの家庭の事情です。ようするに「その人たちの勝手」のはずです。本人たちの能力・資質の問題もありますし、基本的に一概にどちらが良いと他人が決めることはできないはずです。「日本的会社社会」と「専業主婦」というセットは現在、一種の既得権であり、その既得権を批判するというのは理解できるのですが、「このままでは世界に取り残されてしまう~」というサンデーモーニングの金子勝みたいな、あまり説得力のない理屈になっています。

 

また、タガメ女・カエル男カップルがダメだという事はわかるのですが、じゃあどうすればいいのか、という事に対して、ほとんどまともに書かれていないのも若干マイナスです。「自分の頭で考えろ」と言われても困るのは私だけではないでしょう。じゃあ共働きだったらいいのか、どうしたらいいのかというのが全く分からない。

 

この「ロールモデルの不在」というのは婚活を扱う上でずっと問題になっています。国やマスコミが取り上げているのは相変わらずの標準世帯の「タガメ女・カエル男」カップルだし、結局、突飛な有名人の結婚生活インタビューを聞く羽目になるか、domainiメイツ(こないだ「35歳の結婚」特集やってた)みたいな読者モデル系ぐらいしか思いつかないわけで、それでいいのか、という。

そこで「小町」ですよ、という声が聞こえてきますが……。

あけましておめでとうございます

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今年もよろしくお願いいたします。

2013年最後の日は妻と『リーガル・ハイ』を一気見して終わりました。

リーガルハイ 完全版(仮) Blu-ray BOX

リーガルハイ 完全版(仮) Blu-ray BOX

 

 個人的に一番好きだった『八重の桜』はラスト2回、まだ撮りためたのが見終わってません。

2013年のライター仕事を振り返ると『教えて!goo』が43本、『ローリエ(エキサイト)』が20本、『ビジネスメディア誠』が3本でした。これにとどまらず、本年も精進していきたいと思っております。

以下、個人的に気に入っている記事をご紹介。

 

・「30代婚活者は、性格に難ありが多い?」(教えて!goo

goo本体のランキングでは未だにたまにランクインする記事。

ある意味方向性を決めた記事と言ってもいいでしょう。

 

・「オタク婚活ってなんだ?「アエルラ」社長に突撃!」(ローリエ

「アエルラ」の社長にインタビューした記事を3回に分けて掲載。学ぶところの多い記事でした。

 

・「初対面で絵馬の写真を見せてきて……その女性と結婚しました」(ビジネスメディア誠)

毎度定番の妻の呪いの絵馬の話なんですが、「誠」でかけたのはホント嬉しかったです。さらなる精進を続けていきたいと思っています。

 

サブカルに残された最後の差異化ゲーム

その昔のウチのブログの読者にはおなじみの記事。

 

川崎尚之助は八重となぜ別れたのか

個人的には気に入っているけど全くヒットしない記事。

 

「言及したい欲求」をコントロールするための5つの方法

某氏の何度目かの失火事件からの連想。初心者向けのブログ運営の手引きにもなるとは思うけど。

 

今年は心機一転東京に引っ越すので、イベント的なものにも顔を出していきたいなと考えたりしております。

 

 ちなみに私のブログ運は……

 

はてなブログおみくじ2014

 

でした。

さらばBD!ビッグダディが「面白い」理由

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2013年12月29日。ついに『痛快!ビッグダディ』の最終回が放送された。『痛快!ビッグダディ(以下、BDと略)』といえば、毎回、我々視聴者に数々の笑いと物議を提供してきたコンテンツ。その軌跡はさながら一代叙事詩であった。結論だけ書くと、今回のBD20は最後の最後に爆笑の渦を巻き込んでくれた、我々BDウォッチャーにとってのテレ朝からの最高のクリスマスプレゼントであった。今回は最終回を振り返りながら「コンテンツとしてのビッグダディ」についてまとめたいと思う。

  • そもそも、「大家族モノ」って何だ

さて、ここで、簡単にBDの内容についておさらいしてみよう。

BDとは整骨院を営む林下清志(通称ビッグダディ)一家、ドタバタ劇や家族の絆を描いたいわゆる「大家族モノ」である。最初岩手に住んでいたビッグダディ達も、

奄美大島から愛知県豊田市、香川県小豆島へと移り、その間に妻(通称:ビッチマミィ)と離婚→よりを戻して再婚→やっぱり離婚→18歳下の妻(タレントの美奈子)と結婚→奄美大島に戻ろうとするも島民拒否→小豆島に移住→美奈子と離婚→岩手に戻る

という波乱万丈な人生を送っている。

そもそも「大家族モノ」の面白さとは、「貧しくとも、元気で明るく生活する家族の強い絆と幼い子供たちのドタバタ劇と子どもたちの成長記録」が物語を駆動させている。

だが、BDは違う。BDの物語構造とは、以下の通りである。

1:BDにおける「林下家」とは、一種の軍隊組織、「BD軍」とでも呼ぶべき組織である。下士官である子どもたちは上官(BD)には絶対服従であるため、大家族モノにおける「親対子供の対立」というアングルが極めて弱くなっている。

2:その代わり、BDシリーズにおいて物語を主に駆動させているのがBD対ビッチマミィor美奈子との「バトル」である。

これらは、BDを単なる「大家族モノ」番組としてだけではない、特異な番組になる事に一役買っていたいたのである。

  • なぜビッグダディは「面白い」のか

だが、美奈子の登場等、諸々の要素によって、「バトル」が封印された結果、キャンプや柔道といったひたすらに冗長な「BD軍」の軍事教練だけが映し出される事になった……というのがBDの「現状」であった。

その意味で、今回の最大のポイントは美奈子の存在の抹消とビッチマミィの電撃復帰だった。そして、これが数々の爆笑ポイントを生みだす起爆剤になっている。BDの著作『ビッグダディの流儀』を指して「あんたの本薄っぺらかったわねー」というビッチマミィ。何回爆笑したことか。最高。

ビッグダディの流儀

ビッグダディの流儀

 

 以下、BD20における復活要素を列挙する。

1:半ば意図的に「ツッコミどころ」を用意する手法 

例えば、先ほど美奈子の存在抹消について触れたが、美奈子の存在を完全に抹消したかに見せかけてテロップでは「今やタレントさんだからね~」とさらっと放送する技量。

例えば、里帰りした岩手のスーパーでおばちゃんから子供を「翡翠ちゃん?(翡翠ちゃんは美奈子の子供である)」と呼ばれて凍りつく周りの空気を余すところなく映し出すスタッフの「わかっている」ところ。

例えば、林下家の家族が持っているケータイがみんなスマートフォンだったり、BDがSONYのWindows8搭載のPCを使っていたりするところを、さりげなく、しかし確実に映し出すスタッフの心遣い。

これこそが、我々が見たかったBDであった。

こうした半ば意図的に「ツッコミどころ」を用意しているあたり、BDは「大家族モノとしてフォーマットを放棄」することによって面白さを獲得している事が良くわかる。

これは、BDが『ガチンコ!』の流れをくむ番組だと言えば理解しやすいだろうか。

『ガチンコ!』がその他大勢のリアリティ番組と一線を画しているのが、「リアリティ番組である事を放棄した」事である。

『ガチンコ!』が常にされてきた批判に『ガチンコ!』は「やらせ」であるというものがある。だが、そうした批判はほとんど意味がない。なぜなら『ガチンコ!』は意図的に「やらせであるかのように」振る舞う事でこの番組について語る幅を広げたのだから。ここで『ガチンコ!』が本当にやらせをしているかどうかは大して問題ではない事は言うまでもない。つまり、視聴者は『ガチンコ!』に対して「表で語られているストーリー=番組のVTR」と「裏のストーリーライン=これらはしばしばネットや週刊誌などで語られる」を語る事で2重に番組を楽しむことができるのだ。

この意味でBDは『ガチンコ!』の正当な後継者なのだ。美奈子の存在抹消により、こうしたBDの「語られる幅」は飛躍的に増えた(そもそも、これまで数年間ずっとレギュラー出演していた人をいきなり「なかったこと」にしているわけだから)。その意味でも大成功だった。

 

2:DQNなのにエコという矛盾

林下清志という人は、まごうことなきDQNである。DQNと大家族というのは非常に相性が良く、近年の大家族番組はほとんどがDQN番組と言っても良いだろう。

だが、BDは単なるDQNではない。簡単に言えばBDはエコなDQNなのだ。

キャンプへ行ったり、しりとりや野球をしたりと自然と戯れる。それだけではない。BDは子供の弁当を作る際に明言している。「子供には冷凍食品ではなく手作りのものを食べさせたい」と。『Very』に出てくる脱原発セレブみたいな発言である。実際、番組放送中にはDQNの代名詞でもある「国道沿いのマック」「ジャンクフード」といった記号はほとんど出てこない。『リンネル』とか読んでんじゃねーのというレベルでエコなのだ。

そもそも、我々はナンシー関がいうところの「銀蠅的なもの」が大好きである。

つまり、BDのような「いいDQN」というのはヒットするコンテンツの第一条件だといってもいい。だが、それのみにとどまらず「エコ」という気分も共有する最強の存在。それが林下清志なのだ。

要するに、「DQNだけど子供の健康を気遣っている人」という存在。庶民レベルでの右翼と左翼(的な気分)を両方を併せ持ってるからこそBDこそは最強だった。その意味で、我々には「エコ」やってるBDが必要だったのに、その料理を手伝う美奈子などは不要もいいとこだったのだ。離婚によって今回キャンプやらなんやらでそういった要素が大復活。最高。

  • 結局のところ

結局、コンテンツとしてのBDは視聴者としてみたいものをテレ朝の人たちも十二分に把握していたんだけど、結局それを阻害する要素がなくなったおかげでやっぱ面白いじゃん!っていう。

ただし、結局これって「林下清志という人のタレント性」ではなくて「スタッフの皆さんの技量」なんだよね。『ガチンコ!』が終わって、出演者たちがどうなってるのかをもう一度振り返ってみればいいと思う。ただ、その辺にも一応目配りはしてて番組的には「子供たちはみんな自立するからもう大丈夫だよ(テレビ局ももうしらんよ)」っていう事になってて、そのへんの「わかってるよね?」感も含めて素晴らしい風呂敷の畳み方の最終回だった。

さらば、BD!

ダディから君へ

ダディから君へ

 

 

婚活において「求められる人材」

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ビジネスメディア誠さんの連載第3回「婚活を始めた人が、なかなか結婚できないワケ」が公開されましたので、毎度おなじみのサブノート的エントリを。

 

今回は、婚活における目的と期限を区切るのが大事だという内容でした。詳しくは「誠」本編を見てほしいのですが、婚活市場で「やる気のある参加者」というのは1.専業主婦志望、2.子供が欲しい人です。他の人はなんとかして自分なりに「婚活する理由=志望動機を探せ!」という事で本編は終わっているのですが、あまりにゲスな内容だったので本編ではカットした内容を。

 

さて、先にあげた前提が正しいとすると、婚活市場に置いてアクティブな参加者=専業主婦志望の人や子供が欲しい人の需要がある物件、「市場価値が高い人」もおのずと決まってきます。

 

男性の「求められる人材」

1.年収(世帯年収を1人で稼げるぐらい=年収550万前後)

2.安定した収入が見込める(公務員などのお堅い職業)

女性の「求められる人材」

1.家事能力が高い

2.年齢(MAX30歳前後)

 

どちらも条件を満たしていてもこれプラス「最低限、普通であること」が求められるので、話しはややこしくなるのですが*1、それはさておき、婚活市場で「市場価値が高い」のは彼らです。

 

女性でも男性でも「求められる人材」は引く手あまた。以前exciteの原稿でオタク婚活サービス「アエルラ」の社長にインタビューした際も語っていましたが、「ハイスペック限定パーティ*2」には女性の参加者がすぐにうまりますし、女性は30前後というだけで、「血液年齢は40代な55歳男性」から「40代バツイチ浅黒趣味サーフィンで飲食店経営」「40代無職」「30代のグローバル企業勤務」までありとあらゆる年齢層からお誘いのメールが来ます。

 

お見合いパーティで「市場価値が低い」のは彼らの逆。つまり、

男性の「求められない材」

1.年収が低い(目安は30代400万以下)

2.非正規雇用など、安定した雇用が見込めない

女性の「求められない人材」

1.家事能力が低い

2.年齢が高い(35歳以上)

さてこれで、「男は顔しかみてない、女は金目当ての奴ばかり」という、2ちゃんねるのまとめサイトからやリベラル、保守派の皆様まで蛇蠍のごとく嫌われる「婚活市場」が完成しました。

 

ですが、この手の「男は顔しかみてない、女は金目当ての奴ばかり。男女は心が通じ合ってる人同士で結婚するのが一番」という批判はいかにも正論であるかのように聞こえますが、実際は単なる暴論です。

 

なぜなら「若者が大企業ばかり志望して中小企業に目を向けない」という「若者の中小企業離れ」批判と同じだからです。自分に置き換えてみれば「トヨタやソニーに入社できるかもしれない」と言われたら普通、ダメもとでも応募するでしょう。万が一内定が出ればラッキー、内定が出なくても自分デメリットはないわけですから。

 

「心が通じ合ってる云々~」などというおためごかしとは全く別の次元で、「求めている人材」と結婚できる「可能性」がわずかでもある限り、普通の人はそれを「ダメもとで」志望します*3。それを「志望する事すらあきらめろ」というのは無茶というものでしょう(最近、一部婚活論壇でそう言ってる人もいますが)。

 

本来は、「最初は専業主婦志望だったけど婚活してみて考え方が変わった」とか「子供は産めないけどこの人と結婚することにした」といった具合に上手く希望を軟着陸させるサービスが必要なのだと思うのですが、寡聞にしてそういったサービスが開始された話を聞いたことはありません。

 

今、国は「少子化対策の一環」として様々な支援事業に乗り出しています。これらは「出会いの機会」という「供給」を増やすことはあっても「志望者を軟着陸させる」という「需要」を上手くコントロールさせるところまで考えが至っていないように感じます。そのような機会を持たない状態で供給のみを増やすことが果たして良いことなのだろうか、と婚活の業界のはじっこにいる人間としてしばし考え込んでしまうのです。

*1:「普通」問題もこれまた根が深いのでまた機会を改めて書きたいと思います

*2:年収が高かったり、公務員や医者など限定のパーティ

*3:しかも、トヨタやソニーに入社するよりは多分確率は高い

ずぼらな人が家計簿をつけずにすむ方法

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私の日常の活動として「ワナビー活動」というものがある。まぁ、鬼太郎の妖気アンテナよろしく、「インターネット上のワナビー臭がする場所に出向いて瘴気に当てられ、1ワナビーとしての現場のカンを鈍らせない」という活動なのだが、最近のワナビー活動の流れで「セツヤクエスト」なる単語があることを知った。ということで、今回は表題のとおり、自分流のマネー術について少し書いてみようと思う。

 

おしながき

1.そもそも、家計簿ってめんどくさい!

2.自動で家計簿をつけ、かつお金が貯まるシステム構築

3.システム運用上の注意点

4.まとめ:時間もコスト

 

1.そもそも、家計簿ってめんどくさい!

 

私は非常にズボラな人間である。私も大学上京時に一度だけ家計簿を作ろうとして1カ月……どころか3日で挫折した。なんせ、コンビニで買ったコーヒーからスーパーの買い物まで、全部のレシートを取っておいて家計簿に付けるなんていうのはあまりにめんどくさい。しかも、その日にジュースを何本買ったかなんて忘れる事もしょっちゅうあるので、完全ではない。

そもそも、我々はなぜ家計簿を「つけなければいけない」のだろうか。個人の家計運営を考えた時には、お金を貯める方法というのは以下のように考えられると思う。

目的:家が欲しい、老後の資金集め とか

戦略:何歳までに○○円貯める とか

戦術:△△スーパーだと白菜が100円、「『任天堂の倒し方を知ってる会社』に投資すると金が儲かる」 とか

 で、家計簿というのは「戦略立案のための情報収集」のために必要ということになる。つまり項目ごとに出費を洗い出し、「食費が多いので今後は切り詰めよう」といった具合に。でも、本来は情報収集のためにやってるのに、レシート集めに一生懸命になってしまい、これでは何のためにやってるかわからん!という事になってしまう。そこで、私が考えたのは「クレジットカード会社に代行してもらえばいいんじゃね?」。という事なのだ。

 

2.自動で家計簿をつけ、かつお金が貯まるシステム構築

 

自分が考えたシステムに必要なものは以下の通りである。

1.銀行口座×2

2.自分が忠誠を誓ったクレジットカード(1枚or2枚)

3.サイフ

順を追って説明しよう。システム自体は非常に簡単である。銀行口座を2つ用意し、1:普段の利用向け口座(口座Aとする)と、2:運用・貯蓄用口座(口座Bとする)にわける。そして、給料の振込先口座とカードの引き落とし先の口座を口座Aとして、毎月の給料日前に余った残高を口座Aから口座Bに移す(実際は数百円ずつ余るだろうが)。もちろん、口座Aor口座Bどちらでも構わないので積立などで自動的に引き落としがされる形になるとよりお金は溜まりやすいだろう。

給料日前に口座Aの残高を確認すれば今月いくら節約したかが明確だし、残高が足りなければ口座Bからお金を移せばいい。もちろんこれは「財政赤字」ということなので家計の見直しが必要である。

日々の生活費に関してはなるべくクレジットカード払いにする。電気やガス、携帯などは当然だが、今やそこらへんのスーパーでさえ、提携のクレジットカードがある時代である。よって買い物代金をクレジットカードで払う事自体は何の問題もない。しかも、毎月送られてくるカード会社からの明細にはしっかりと支払いごとの日付と項目が表示されており、いついつ高速使ったとか、DMMでセールの時に決済したとか、安藤美冬のサバイバルキットを買ってしまったとか、明確にわかるようになっている。これをwebで確認できるようにすれば、それだけで「戦略立案のための家計簿」の役割はそれなりに果たす事ができるのではないだろうか。

だが、当然の問題として、クレジットカード払い不可の場所もあるだろうし、コンビニでジュース買うたびにカード使うのも煩わしい。そのためにサイフには毎月所定の金額の現金を入れておく。余ったらそれも口座Bに移す、といった具合。

例えば、手取りが20万とすると、そのうち5万はサイフに入れて日々の生活費として使用し、カード会社からの請求が15万以下になるように生活する、といった具合である。

このシステムのメリットとしては、以下の通りである。

1.家計簿の果たしていた役割をある程度は代行できる

2.月に一度、銀行の口座残高をチェックし、現金を移すだけで良い(コンビニで数分で済む)

3.クレジットカード払いにすること自体、手数料分割引で購入しているのと同じことになる

4.クレジットカード会社のポイントプログラムに参加することで若干だがバカにできないぐらいのポイント還元を受けられる

 

3.システム運用上の注意点

 

このシステムを運用するにあたって注意点がいくつかある。

まずは、銀行口座に関してだが、どこでもいい、というわけではない。口座Aに関してはATM数や入金手数料などを重視したほうがよく、そうすると選択肢としては都市銀行などになる。自分が使っているのはイオン銀行で、イオン銀行の場合、入金・出金とも無料という大きなメリットがある。一方、口座Bに関しては運用・貯蓄担当なので、ネット銀行系も選択肢に入る。今後は金利が上がる事も考えられるので、常にリサーチが必要である。

次に、カードに関してだが、自分が忠誠を誓ったカードのポイントシステムが一番溜まりやすい仕組みにすべきである。私の場合、封建領主ANA様のマイレージプログラムに忠誠を誓ったため、ANA提携カードのアメリカンエキスプレス+三井住友VISAという組み合わせである。JALだろうが、楽天だろうがCCCだろうが、忠誠を誓ったポイントプログラムに支払いを集中させる事がポイントプログラムのメリットを最大化させるポイントであることはわざわざ書くまでもないことだろう。自分の場合、このシステムで毎年1万~2万マイルは平均して溜まっていた(最近はもっと増えている)。

なお、私がクレジットカードを2枚持っているのは、アメリカンエキスプレスは分割払いができないというのが大きな理由である。基本は1回払いでもそれほど問題はないが、電化製品など、使う回数はそれほど多くはないが、大きな買い物をする際には三井住友VISAで分割を利用する(何回分割かにすべきかはあえてここでは書かない)。

また、このシステムはポイントプログラムの変更、銀行側のサービス内容変更などがあるので定期的なカードと銀行の組み合わせに関して見直しが必要になる。

 

4.まとめ:時間もコスト

 

以上、いかがだっただろうか。家計簿というのはかけるコストに比べて見返りが少ないように思う。確かに家計簿というのは重要なのだが、それにしてはコストがかかりすぎる。ここでいうコストというのはかかる時間や手間なのだが、基本的には家計簿付けてる暇があったら仕事して一円でも多く稼ぐようにするか、スーパーを駆けずり回ってた方がいいというのが私の考え。もちろん、これまで挙げた内容で家計簿に匹敵するような情報量があるわけではない。だが、これである程度は家計簿が果たしていた役割を担う事ができるのではないだろうか。なにより、家計簿をつける、という情報収集が目的化していないのか、自答することも必要なのではないだろうか。

 

  ※このシステムを考えた当時一番参考にした本。長らく絶版状態だったがkindleで復活している模様。これだからkindleは素晴らしい

「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計 (講談社+α文庫)

「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計 (講談社+α文庫)

 

 ※同じ作者による本。「得する~」よりも前の著作で、後半部分に近い内容が取り上げられている。

私のマネー術「セツヤクエスト

再上京します

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2009年の5月に岐阜に移り住んで、5年弱経ちましたが、このたび東京に再度引っ越すことになりました。

引っ越すにはいくつか理由があります。

・妻が東京に転勤になった

・私自身、どこかのタイミングで再度東京に戻りたいという強い希望があった

・岐阜に引っ越した理由だった、家庭の事情についてはほぼ解決した。

・兼業/専業はともかく、今後ライター業をやっていくには取材・営業上の理由で東京在住の方が絶対に有利(特に私がメインで書いている婚活などの内容ではそれが顕著)

ということで、本日が今の職場での最終出社日になります。

今の職場では、自分のライター業務に対する非常に強いモチベーションを与えていただき本当に感謝しております。おかげさまで、この仕事を絶対にやり切る覚悟ができました。短い間でしたが大変感謝しております。

2014年1月からは東京での生活となります。もし、編集・ライター業でお仕事をいただけるような編集プロダクション、出版社等の方がいらっしゃいましたら是非とも、これを機会にお声掛けいただければ幸いです。

主な業務内容についてはこちらをご覧ください。

何卒よろしくお願いいたします。