古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

「マネー・ボール」その2〜はてなプロ野球'04〜

現在のアスレチックスやビリー・ビーン*1、「マネー・ボール」登場人物について知りたい方はこちら。
http://www.circlechange.com/
のBBSにて「マネー・ボール」関連の話題を扱ってます。
で、今回のネタは「マネー・ボール」を絡めてなんで中日が今首位なのかって言うのをちょっと考えてみたいのですよ。
中日って投手陣のチームだと思われてるかも知んないけど、そんなによくないのよ。ピッチャー。チーム防御率は阪神の方がいいくらい。で、チーム打率見ると惨憺たる有様で、今年もチーム打率.274でリーグ5位。本塁打数に至ってはぶっちぎりの最下位、78本*2。そんなんで何で首位にいられるのと思うわけなんですがが…
まず、この数字見てみて。
ローズ….304/37本  立浪….348/5本
高橋….307/24本   福留….278/21本
小久保….329/33本  アレックス….304/15本
打率/本塁打数で見ると中日の方が負けてるっていうのは明らかです。打率は互角なんですけど本塁打数がね…。でも、これだといかがでしょうか?
ローズ….395/55  立浪….407/32
高橋….379/32   福留….368/47
小久保….382/27  アレックス….382/38
これ、「マネー・ボール」的指標、出塁率/四死球数です。随分差がない感じじゃないですか?
しかも、この出塁率っていう数値で見ると、打率が2割5分そこそこの谷繁や井上*3がそれぞれ.331、.356となり出塁率のTOP30に入ってくるぐらいの活躍なのです。*4。かなり大雑把な論理ですが、もしかしたら我々が考えてる以上に中日打線は強力なのかもしれません。
ただ、1塁手の能力はいかんともしがたい差になっております。ペタジーニの出塁率.406に対してリナレス….290。…補強ポイントはここですね。また、打率が.292で「一皮むけた」と中日系マスコミで大絶賛の荒木ですが、出塁率が.318しかないので要注意かもしれません。今年よくても来年以降過大な期待をかけるのは…
ちなみに、中日と「マネー・ボール」の関係を語るのにおいて重要になってくるのがこれ、「足」です。どうなんでしょ?今年の中日は明らかに「走れる」っていうのがウリになっててそのおかげで勝ってる試合も何試合かはある。いや、これ盗塁だけじゃなくて要は「シングルヒットをツーベースにする」的な意味合いでもなんだけど。私個人的にはこういうのが大好きなんだけど、どうなんですかね?走塁も数値化しないと、「マネー・ボール」には反論できないし。

*1:大リーグ本、「マネー・ボール」(私の過去の日記参照)の主人公。オークランド・アスレチックスのGM

*2:セリーグでチーム本塁打が100本いってないのは中日だけ

*3:谷繁、.263、井上、.279。

*4:.331→31位相当、.356→23位相当。ちなみに巨人の清水が出塁率.334、広島、前田が.357。