古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

D.T.MとしてのUKロック

昨日の続き。こないだ「9Songs」を見たときにも思ったんだけど、UKロックの扱いは本国と日本ではこんなに違うのかと改めて思いました。
イギリス本国では、UKロックっていうのは当たり前だけどロックンロールとして消費されているんですよ。キーワード的には「様々なお薬*1」、「SEX」、「恋愛」みたいな感じ。でも日本ではどうかと言われるとD.T.M(=D.T.向け音楽)なんですよね。キーワード的には「部屋で一人」、「ロッキンオン」、「へんてこなモード系」みたいな感じ。
誤解を恐れずに言うと、日本におけるUKロックファンっていうのは童貞度が高い人が多いと思います。ライブ会場とかに必ず何人かはいる変なモード系の服着てくる人いるじゃん。ライブ会場の人ごみの中にわざわざコート着てきたり。ああいう人がUKロック聴いているっていうイメージなんですよね。私の中では。どうしてそうなのかはよくわからないんですが、D.T.特有の本物志向*2が関係しているような気がします。つまり、D.T.が大好きな思考、「俺は愚民どもと同じことはしないぞ!」というのです。あとは、UKロック特有の文系なたたずまいね。アメリカの、特にパンクとかヒップホップの人っていかにもヤリチンでしょう。陰/陽でいったら陽の感じ。あれにもうD.T.は拒否反応がある。その点、トム・ヨークとかが典型的だけどあの思慮深そうな感じね。モテなさそうって感じではないんだけど、陰の感じなんですよね。
この2つのおかげで音楽に興味を持ったD.T.はUKロックに引き寄せられるのではないのでしょうか?
実際、はてな界隈でもオタクっぽい人がよくUKロックの話題を出しているし*3。そういう人達からNew OrderThe Smithsの話題が出ることはあってもNOFXブラフマンの話題が出てくることは少ない。大体、私の友達とか会社の同期とかと音楽の話を時々するんですけど、話が噛み合わないんだよね。たとえそれが同じようにフジに同行するとしても。例えば「The Smithsって知ってる?」とかって聞いてみても、しらねぇとか言うし。私の中ではスミス知らないのに洋楽ファンっていうのはちょっとおかしいと思うんだけど、そうでもないんだよね。逆に、彼らが好きななんとかDJとか私はあんまり知らないし。さらに、邦楽の話とかするとね、違いが凄く明確になります。邦楽で誰が好きだとか言う時、彼らは大抵ハードコア系のバンドとかを挙げるんですよ。まぁいかにもキッズ向けというかそういう感じの。で、私はご存知の通りのを挙げるんですけど、話が通じるわけないし。なんとも疎外感。でもなんとも難しいですね。D.T.側の一方的なルサンチマンなんだから。

*1:婉曲的表現

*2:書いていてめちゃめちゃ恥ずかしい

*3:UKロックを聴いている人はオタクだと言いたいわけではないです。