古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

D.T.と戦争

ご大層な事を書くつもりはありません。


昨日、涙そうそうのヒロシマのドラマを見た*1加藤あいがかわいかったという私が最も言いたい主張は置いておいて、このドラマにD.T.(Cクラスでもいいけど)は出ていたのだろうか?という疑問を持つわけです。世の中にはいろいろな戦争の悲惨さを描いたドラマはあるのですが、そのほとんどがなんというか一生懸命なんですよね。上手く言えないんですけど、それがD.T.が嫌うタイプの一生懸命さなんですよ。例えるなら、文化祭や体育祭の時に、「皆、頑張ろうぜ!!」みたいなこと言って頑張る一生懸命さ。
CMにも出ていたけど、松たか子加藤あいもみんなとにかく一生懸命なんですよ。一生懸命恋愛したり、国家に反抗したり。そんな誰も彼も自由を求めて戦ったり一生懸命に生きていないだろうと思うんですけどね。
とにかく皆一生懸命なのが戦争映画・戦争マンガ。そこにはD.T.という視点は抜け落ちている*2水木しげる先生の自身の体験をつづられた戦争マンガぐらいじゃないんですかね。水木先生自体が理想のD.T.像の一つかもしれんが*3
しかし、私みたいなのは戦争が始まったら真っ先に殺されるだろうなぁ。多分、脱走とかそういう罪で。後はいじめで死亡とか。
しかし、戦時下では間違いなくそういう扱いを受けるであろうD.T.が戦争を語る際、自分を一軍の将に置き換えてしゃべるんだろう?
「冬のソ連にさえ攻め込まなければ第三帝国勝利だったよ」とか「俺が劉備だったら蜀で天下統一」みたいな。
それはそれで面白いんですがね。

*1:タイトルが良くわからん。正確なタイトルはは広島・昭和20年8月6日らしい。

*2:おお、いっぱしの評論家の先生みたいな物言いだ。歴史学とかでもそうだけど、この手の学問でなんかを批判する時の常套句が「○○(ここには大体女とか被征服民とかマイノリティを表す単語が入る)の視点が抜けている」というもの。アホか。そんな全部の視点を持った論文なんて誰も書けんっつーの。

*3:水木先生の素晴らしさについてはhttp://d.hatena.ne.jp/republic1963/20041120#p2参照