ヤン気について(あるいは君は小宇宙(コスモ)を感じたことがあるか)
自分が書いたexciteの記事について、西森路代氏などからコメントもらったので補足エントリでも。
「会社の人たちはみんな控え目な、女性らしい人が好みなんですよね。私みたいな人間が戦える戦場ではないんです。私はそういう『めんどくささ』を克服して社会に適応していますが」めんどくさいけど解る/”社会人をこじらせた”私がそれでも婚活する理由http://t.co/t8ey9EfDB1
— 新しき西森路代 (@mijiyooon) 2014, 4月 6
「周りの男性は『おいブス』とか言ってきますから(笑)。そして、『ブス』とか言わない優しい同僚はみんな結婚しているという(笑)」超わかる!/”社会人をこじらせた”私がそれでも婚活する理由(LAURIER(ローリエ)) http://t.co/t8ey9EfDB1
— 新しき西森路代 (@mijiyooon) 2014, 4月 6
これ読むと、人にブスとか言わない人(言わなくてもそういう気持ちがある人の態度は見たら女子にはわかるものですが)だったらモテるんじゃないかなとか思うけど、まあそんな単純ではないにしろ。
— 新しき西森路代 (@mijiyooon) 2014, 4月 6
だいたい「おいブス」って人に言えるその単純さがすごいじゃないですか。そのストレートな暴力性をステキ!とか思うような人もけっこういて、それが赤木さんとかを悩ませるんだと思いますけど、そんな人たちはそんな人たちで暮らしていけばいいんじゃないでしょうかと。
— 新しき西森路代 (@mijiyooon) 2014, 4月 6
私は、少子化の原因に「おいブス」っていうような人がいることもかなり関係してると思うけど、語られないよね。あ、さっきの記事は語ってたのか。
— 新しき西森路代 (@mijiyooon) 2014, 4月 6
でも、小学校、中学校、高校も入るかな、いや大学もだ。「おいブス」っていうような男の子ってかっこよく見えてた気がする。よく言われる話だけど、大学のサークル勧誘で美醜で区別する男の勝ち誇った感じ、あれを男性的な魅力だと勘違いするなって、若い子には説明しきれないかもしれない。
— 新しき西森路代 (@mijiyooon) 2014, 4月 6
取材した時に自分が真っ先に聞いたのは「『ブス』とか言って実は好意の裏返しなんじゃないの?」という小学生メソッドについてだが、それについては「でもそんなこと言う人の事好きになるなんて無理」という素敵な反応がきたことは置いておいて、この「おいブス」問題、言うまでもなく赤木智弘氏の「女性の人権を尊重したら、女性に優しくしたら、『草食男子』と見下されモテない」問題と(多分)同じ現象を女性側から述べているだけなのだが、
どうしてこの手の「おいブス男」がモテるのだろうか。
自分のように10年以上会社組織に身を置いてきた人間にとってはこの現象は別に不思議でもなんでもない。単純に、「おいブス男」の方が会社で出世しそうだからだ。では、人をブス呼ばわりするような、デリカシーのかけらもないような男がなぜ出世しそうなのか。
それは、彼が男性内カーストにおいて優位にいるから。
自分らが10年近く前はてなでスクールカースト論をぐっちゃぐっちゃ議論してた時に、自分が考えていたはスクールカーストを決定づける要素は一体何か、という点。コミュニケーション能力、運動能力、勉強、そのどれもがスクールカーストを決定づける要素にはなりえなかった。結論からいうと、その人間がまとっている「オーラ」のようなものの優劣、という事になる。
「オーラ」って一体何か、という事だが、これはヤンキーの界隈でよく言われる「気合い」や「強めの○○」とか「漢気(おとこぎ)」いうような概念に非常に近いものだと思う。私はこれらのオーラを総称して「ヤン気」と呼んでいる。こうした概念はなんだかよくわからない。だが、男たちの序列を決める最も重要な要素である。
例えば、聖闘士星矢の小宇宙(コスモ)
例えば、ドラゴンボールにおける「気」の概念
例えば、ワンピースの覇気
これらは、全て「なんだかよくわからないオーラの優劣」によってその勝敗が決まる。つまり、男性社会において、ヤン気によって序列を決めるという行為は非常にポピュラーなものである。会社がなんだかんだといって未だに男社会である以上、いい歳こいた大人の人間関係においても「ヤン気の優劣によって序列を決まる」ことは往々にしてありうる。つまり、「おいブス男」に惚れる女性というのは、おいブスという発言自体はどうでもよく、この発言の裏にある「オーラ(=男性社会におけるカーストの高さ)」に惹かれているのだ。もっとも、彼女ら、ブルマやチチたちに話をきいても「なんとなく」とか言うと思うが。
さて、ここで重要なのは、こうした「ヤン気」は必ず誰かにアピールするものだということだ。要するに「おいブス」というのはギャラクティカマグナムやギャリック砲と同じようなものであり、周りのクリリンやヤムチャに「す……すごい気だ」と言わせるためのものだ。
つまり、「おいブス」とは、晴子さん(仮名。STAP細胞とは一切関係ありません)本人に向けられたものというよりは、周りの「おいブス男」よりも下位にいるであろう男性や、周りの女性たちに向けられたものなのではないだろうか。つまり、「晴子さんに「おいブス」って言えるなんておいブス男さんすげーな」ってな具合に。
まぁ、言われた方からしたらたまったもんじゃないだろうけど、それが嫌なんだったら、極論すると別の作品世界に行くしかない。結局、今回のインタビューの晴子さん(仮名。割烹着とは一切関係ありません)は、その「別の作品世界に行く」という事ができずに、「おいブスの世界」に過剰適応してしまった事が一番のこじらせポイントだったわけだから。
ちなみに、
勉強が女の子を救うか(花子)、ご飯をおいしく作ることが女の子を救うか(め衣子)…
— 新しき西森路代 (@mijiyooon) 2014, 4月 6
自分はスペンサー銃(八重)が女の子を救うんじゃないかと思っている。適当だけど。
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