古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

関心エネルギー保存の法則

昨日、「日曜日の秘密基地」聴いてて、忘れていたニュースがあまりに多くてびっくりしたという話を書きました。で、なんでこう起こったニュースを次々と忘れていくのかという事をふと考えてみると、私達が関心を持たねばならないニュースが多すぎるという結論に達しました。例えば、私達の遠い先祖の時代、関心は自分自身や、自分の近しい人、せいぜい広がって自分の属している共同体(村とか)だったわけです。それが今では自分の郷土*1、自分の国=国民国家、自分達の文化圏=ヨーロッパ文明とかアジア文明、果ては地球全体までも広がっているわけです。
おかげでここ50年ほどの間に私達が関心を持たねばならない事柄の領域は質的にも量的にもとても大きくなっています。曰く、プロ野球再編問題から、インド洋の大地震、アメリカ大統領選挙ウクライナの混乱、キムジョンイルからエビジョンイルまで本当に様々なことが「お前ら関心を持てよ」とマスコミの方々から提供されます。しかし、当たり前ですが、私達も仕事も趣味もある身です。全てのことに関心を持つ事はできません。だからこんな状況に対応するために私達は一瞬だけ騒いでその後はきれいさっぱり忘れる。こういう行動様式を見に付けたのではないでしょうか?
でも、遠い外国の見知らぬ人の人生に関心をもって悲しんだりしろと言われても、私達はもう何度も繰り返されてきたその手のニュースにそろそろうんざりしているのではないでしょうか?そして、一瞬騒いだだけで忘れる私達に対して「愚民ども、もっとこういう話題に継続的に関心を持てよ」と言い始めている昨今のマスコミ(特にテレビ)にも。

*1:〜人のこと。「カタルーニャ人」とか。