古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

「あいのりはヤオ(※八百長)だった」スレはまだか

我々のようなひねくれたアラフォーおっさん(アラフォーだからひねくれているわけではなく元からひねくれている)にとっての3大禁忌目録、3大ヘイト番組といえば『あいのり』『グータンヌーボ』『恋するハニカミ! 』であることは論を待たないわけだが、2020年にして『あいのり』である。

『あいのり』がまだ放送中だということを読者諸賢はご存じだろうか。

『あいのり : Asian Jouney』⇒『あいのり:Asian journey SEASON2』⇒『あいのり : African Journey』としてNetflix/フジテレビオンデマンドで配信されている*1。そして、この放送形式が極めて番組にフィットしているのだ。

  • 『あいのり』は親切設計だ

順を追って説明しよう。

そもそも私が『あいのり』という番組を「再発見」したのは2018年の終わりごろだったと思う。深夜をまわり、買ってきたワインも空け、ハイボールを開けようとしていたころ。そんな時間帯、何の気なしにつけたテレビにいきなり飛び込んできたのは「言ってみろや、貴様!」と叫ぶ反社もとい、でっぱりん*2であった(EPISODE #6参照)。何のことかわからないところだが、あいのりは極めて親切、テロップで「誰が/何を」しゃべっているのか極めて丁寧に解説してくれる。かつ、ベッキーいとうあさこらが女子会と称して丁寧な解説までしてくれる。そしてVTRの折々に挟み込まれる人物相関図。そしてもう、この手のリアリティー番組のデファクトスタンダードと呼んでもいい番組フォーマット。『あいのり』は極めて親切設計なのだ。なんならテレビつけっぱなしでちょっとコンビニ行ってきてもいいし、ハイボール飲んでもいい。なんならNetflixからしばらく見ないでおいて「数週間ぶり」「数カ月ぶり」に見てもいい。基本同じストーリーラインだからその前の展開を全部忘れてても「ま、いっか」と済ませられるぐらいの番組。『ブレイキング・バッド』や『ハウス・オブ・カード 野望の階段』だったらこうはいかない。「安全に痛い」どころではない「無痛番組」。それが『あいのり』である。だから深夜とか、飲みながらNetflixでみるのにとても都合がいい。

しかも、今回のNetflix版から「脚本家」が変わったせいか、さらに丁寧な構成となっており、なんと「1か国に1回告白が行われる」というシステムに変更され、入国⇒新メンバー加入⇒旅・抗争・恋愛⇒告白⇒次の国へというストーリーラインがより明確になり「はい、ここ恋愛するところですよ」「ここ、旅してますよ」「ここ、貧困について考えてますよ」「はい、ここで告白しますよ(ご丁寧に毎回ドローンで空撮する)」というのが非常に明確で親切設計なのだ。

さて「脚本家」である。「『あいのり』はやらせだ」というのはこの番組に対して常につきまとう批判であることは間違いない。が、正直、今回の『あいのり』はそんな批判がダサいと思えるほどストーリーラインが作りこまれている。なんせ、真実の愛を探しに行っているはずが、日本についた途端に破局報告しちゃってんだから。今回、往年の江角マキコ久本雅美オセロ中島のような「恋愛マスター」の地位に番組内についているのはベッキーである。まず、この時点で半笑いである。全員にゲスの極みの顔がちらつくだろう。どれだけ感動的な脚本と演出による告白シーンとベッキーによる解説があっても「でもセンテンススプリングだしなぁ…」とほとんどの人たちは思う。そもそも、どれだけ川北麻衣子が泣こうが「アスカと裕ちゃん*3もう破局しとんじゃん」「でっぱりん昼キャバに勤めてんじゃん」というのがスマホで検索すればすぐ出てくる。地上波放送とちがっていつ見てもいいからこそ、すぐ検索するし、また今回の参加者はそういうのをよくSNSなどで「報告」しているのだ。ストーリーの大枠が固定化され、わかりやすくなった一方で参加者たちは「いやー脚本上むりやりくっついてただけなんすわ」「スタッフに無理やり言われて告白しましたわ」というのがわかるぐらいすぐ破局している。ケーフェイどころの話ではない。参加者全員ミスター高橋かっていう。

というか、番組のスタッフはもしかしたら自分たちの番組が「やらせ」だとか半笑いでみられているなんてことは百も承知なんじゃないだろうか。そう考えるとワクワクしないだろうか。ベッキーの寒々しい恋愛論も、参加者のSNSも、百も承知の『あいのり』。Netflixで常にツッコミ待ちである。面白くないはずがない。

  • あいのりはヤオだった

だが、ここで疑問が残る。「脚本家」とは誰なのだろうか。でっぱりんではないだろうし、ベッキーでもないはずだ。ではスタッフなのだろうか。私はそうではないと思う。

こちらを見てほしい。

sports3.5ch.net

ブッカー ミートくん
リング内外の筋書きを書くブッカーはミートくんであり、全超人軍団を裏で統括している。悪魔超人界の首領(ということになっている)サタンや、5大邪悪神(本当は神でもなんでもなく、顔だけ星出身の顔だけ星人)もミートくん支配下にあり、そういう意味ではミートくんこそが超人界の神と言える。ミートくんの書くブックはリング内外共に秀逸で、多くの超人プロレスファンが熱狂し、第一次超人プロレスブームを築くことに成功した。試合では自らがセコンドに付くことも多く、選手がまずいムーブ(動き)をすると、フォローを加えて試合の流れを修正したりもする。また、キン肉星王位争奪戦では自分がリングに上がっておいしいブックを消化したため、レスラー達から顰蹙を買ったりもしたが、絶対の権力を持つミートくんに誰も抗議することはできなかった。

https://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E3%82%AD%E3%83%B3%E8%82%89%E3%83%9E%E3%83%B3

キン肉マンの勝敗は全てミートくんが決めていた」という衝撃の事実

私は『あいのり』におけるブッカーはいとうあさこ(初期は加藤晴彦)だとにらんでいる。

「たかの有給休暇ギミックはいとうあさこの指示」

ベッキー恋愛論は全ていとうあさこの台本を棒読み」

「ウェディングの早期離脱はまずいムーブがいろうあさこの逆鱗に触れたため」

「でっぱりん昼キャバ暴露はいとうあさこの制裁」

シャイボーイ×かすがはガチ」などなど…。

そんなスレッドがいつか立てられることを私は切望している。

(とか書いてたらAfrican Journeyではいとうあさこがいなくなっているっぽい。ブッカーなしで大丈夫か)

キン肉マン 70 (ジャンプコミックス)

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*1:かなり遅れて地上波でも放送中

*2:っていう登場人物がいるんですよ

*3:っていうのがいるんですよ